ひな祭りと初節句

33日は桃の節句、ひな祭り。女の子の成長をお祝いし幸せを願い、災いや病気を退けるようお祈りする日本の風習です。

女の子が主役になって、にぎやかに過ごすご家庭も多いのではないでしょうか。

 

ひな祭りと初節句

ひな祭りは女の子の初節句。初節句とは、赤ちゃんがはじめて迎える季節の節目です。

生まれた赤ちゃんの幸せを祈り、これからの人生で降りかかる苦難や病気から守る意味を込め、成長をお祝いします。

ひな祭りの由来は、五節句のひとつ「上巳(じょうし)の節句」です。古代中国では忌日(いみび)としてけがれを清め、災厄を祓(はら)う日でした。

五節句とは下記のとおりです。

  • 人日(じんじつ)の節句:1月7日
  • 上巳(じょうし)の節句:3月3日
  • 端午(たんご)の節句:5月5日
  • 七夕(しちせき)の節句:7月7日
  • 重陽(ちょうよう)の節句:9月9日

節句の「節」には季節の節目という意味があります。かつては季節の変わり目に五穀豊穣や無病息災などを神様に祈り、供物を奉納したり邪気を払ったりする行事がおこなわれていました。神様にお供え物するため「節供」と書かれる場合もあります。節句が日本に伝わったのは平安時代。土や紙の人形にけがれを移して水に流す風習が生まれ、やがて貴族の子どもが人形遊びをはじめ「ひいな遊び」と呼ばれました。「ひいな」とは「小さく可愛らしい」という意味を持ち、この人形のことを指します。ひな祭りの名前は、ひいなが転じて「ひな」となったことが由来です。

ひな人形について

男女二体で一対の華やかな内裏雛は、天皇皇后の結婚式をあらわしています。ひな人形には「天皇皇后のような良縁に恵まれますように」という意味が込められているのです。子どもを厄災から守る力があるとされ、ひな祭りに飾られてきたひな人形。しかし、飾る意味はそれだけではありません。幼いうちからひな人形を「大切なもの」として、日本の文化を教え正しい取り扱いを伝えるためともされています。子どもたちは風習を通して、物を大切に扱うことが学ぶのです。ではひな人形について詳しく触れていきましょう。

ひな人形を出すタイミング

ひな人形は節分の翌日、立春(24日)を過ぎた頃から2月中旬以降に出します。遅くとも、33日の一週間前には出して飾りつけを済ませましょう。二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ、雨水(うすい)に飾ると良縁に恵まれるとされる地域もあります。二十四節気とは、太陽の動きをもとにつくられた季節を知るための目安です。節分に軸を置き、1年を24等分にして約15日ずつ数えます。雨水は生命のみなもと、水にちなんでいます。水をつかさどる弥都波能売神(みつはのめのかみ)は、豊かな実りをもたらす農業の神様であると同時に子宝や安産の神様です。当店でも、できたら画一的な月替わりの献立ではなく、雨水あたりで3月の献立を始められたらなと思っています。

ひな人形をしまうタイミング

ひな人形を片付けるのは、36日頃を指す啓蟄の日(けいちつのひ)がベストとされています。二十四節気のひとつ啓蟄は「暖かくなり冬眠していた虫が出てくる頃」という意味です。ひな人形は、34日の午前にはしまうのが一般的ですが、すぐに片付けられないときはよく晴れた湿気の少ない日を選びましょう。しかし人形は厄災のけがれを移すという日本の伝統から、インテリアや家の守り神として一年中飾る家庭もあります。

婚期が遅れる

ひな人形をいつまでも飾っておくと婚期が遅れるといわれますが、これは迷信です。「きちんと片づけができない女の子は素敵な女性になれず、お嫁さんにはいけません」という情操教育の一環としての風習が迷信になったようです。もし言い伝えが気になっているのに片付けが難しいときは、「ひな祭りはおしまい」とひな人形を後ろ向きにする方法もあります。

花むらのひな人形

ひな人形

花むらのひな人形は「安藤桂甫(あんどう けいほ)」作

雛人形の業界の第一人者、安藤桂甫は一子相伝で受け継がれる伝統の「京雛」の代表格。現代の名工や黄綬褒章(おうじゅほうしょう)など数々の賞を受けた最高峰の人形司です。

一般的なひな人形より大型で見ごたえがあります。名匠の技によって生まれた花むらのひな人形を、ぜひ見に来てください。

桃の節句ひな祭りのお祝いには「ぜひ花むら」へ

女の子のすこやかな成長を願いお祝いするひな祭り。家族水入らずの季節の節目のお祝いに、花むらのうなぎや旬の懐石料理はいかがでしょう。皆さまご家族のお越しをお待ちしております。

成田で慶事・法事ならこちらへ

アイキャッチお雛様

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